素敵な空間においしい料理やコーヒーに集まる人々。
もしも自分がカフェを作るとしたら…と妄想は膨らみますよね。
しかし、いったいカフェはどうしたら開けるのかわからない方も多いと思います。
そこで本記事ではカフェを開くために必要なことや開業資金について解説します。
それではさっそくみていきましょう。
幾何学的なワイヤーの3灯ペンダントライト
クリア電球と黒いワイヤーシェードが特徴的な3灯のペンダントライトです。見る角度によって幾何学的に見えたり表情が変化する飽きのこないデザイン。黒いワイヤーシェードと対照的に輝くトレンド色のコッパーカラーメッキ(銅色)のソケットカバーがワンポイントアクセント。
目次
カフェを開きたい!と思う前に知っておきたいカフェの基本知識
カフェを開きたい!と思ったことはありませんか。では、どのような条件をクリアすればカフェを開業できるかご存知でしょうか。
そこでまずはカフェの基礎知識について紹介します。
そもそもカフェとは?
カフェ巡りとはよく言うもののレストランや喫茶店と何が違うのかうまく答えられないですよね。
そもそもカフェとは、フランス語でコーヒー豆を挽いて入れたコーヒーを表します。
またフランスでは社交場においてコーヒーが親しまれたことから、日本の大正・昭和時代においては洋酒なども飲めるようなキャバレーの飲食店のことをカフェとされたこともあるようです。それが徐々に転じて、コーヒーを通じて人々が集まる場所のようなニュアンスになっています。
喫茶店やレストランとどこが違うの?
カフェと喫茶店、レストランの違いは法律で定められています。
まず喫茶店とレストランの違いは食品衛生法施行令で定められています。
・第三十五条第一項
飲食店営業
食堂、日本料理店、レストラン、中華料理店、東洋料理店、そば店、うどん店、寿司店、回転寿司店、仕出し弁当店、持ち帰り弁当店、調理パンの製造、ホテルや旅館の厨房、自動車を使って行う移動営業施設などが含まれます。
コンビニエンスストアなどで、客が購入した弁当を店員が電子レンジ等で加熱して提供する行為は、調理行為とみなされるため「飲食店営業」の許可が必要です。
・第三十五条第二項
喫茶店営業
いわゆる喫茶店の他、かき氷を販売する営業やジュース等のコップ式自動販売機等も含まれます。
(出典:営業許可業種について|厚生労働省)
ちょっとわかりにくかったかもしれませんが、ポイントは以下の通りです。
・お客様に飲食をさせる、アルコールを提供する場合はレストラン
・お茶や菓子だけの提供は喫茶店
またそういった喫茶店でも簡単な調理をすることができますが、単純な加熱料理しか認められていません。
手の込んだ料理を提供をする場合は飲食店営業の許可、コーヒーだけの提供なら喫茶店という形です。
自分がやりたいカフェはどの携帯なのか確認しておく必要がありますね。
レトロ感漂う クリアガラスの3灯ペンダントライト GPN001-3
クリアランプのフィラメントがレトロ感ただよう大型ペンダント。カフェインテリアなどにマッチするシンプルなフォルム。取り付けは電気工事が必要です。お近くの電気工事店にご依頼ください。
カフェを開くために必要な免許や資格とは
続いてカフェを開くために必要な資格や免許を確認していきます。
必要な免許や資格は
実は飲食店の運営をする場合は特別な免許や資格はいりません。
しかし、食品衛生責任者を置く必要があります。
また座席が30人を超える場合は防災管理者を設置する必要があります。
食品衛生責任者は、誰でも簡単に取ることができて自治体ごとに開催されている1日約8時間の講習を受けるとその日のうちに取得することができます。
防災管理者は自治体の消防署で行われる2日間に渡る約10時間の講習を受けると取得できます。講習が終了すると修了証がもらえるのでそれを消防署に持っていくと防火管理者になれます。
なお食品衛生責任者の講習が免除になる資格や免許は以下の通りです。
・調理師
・製菓衛生士
・栄養士
・船舶料理士
・と畜場法に規定する衛生管理責任者
・と畜場法に規定する作業衛生責任者
・食鳥処理衛生管理者
・食品衛生管理者又は食品衛生監視員の資格要件を満たす者
小さなカフェを始めるとしたら「食品衛生責任者」が必要と覚えておけば良いです。
営業許可を得るためには
それでは飲食店営業許可を取るまでの流れを紹介します。
流れは以下の通りです。
1.保健所に事前相談をする
2.営業許可申請を出す
3.施設検査を受ける
4.営業許可証をもらう
5.営業開始
特に「3.施設検査を受ける」がハードルが高いです。
もともと飲食店をしていたところを居抜きして開業する場合は申請しやすいですが、ゼロからつくる場合は営業許可が出るためにリノベーションをする必要があります。
その分、費用と時間がかかりますのであらかじめ計画をする必要があります。
カフェを開きたい人が挫折する保健所許可を得るために
続いて保健所の許可を得るためのポイントやNG例などを紹介します。
カフェを開くために必要なチェック項目
基本的に必要となるのは「食品衛生責任者」「飲食店営業許可」の2つです。
「食品衛生責任者」は講習を受ければ誰でも簡単に取れるのでここでは「飲食店営業許可」について解説します。
飲食店営業許可を取るための主なポイントは以下の通りです。
・洗浄設備:流しの設備:流しのシンクの大きさが45cm(幅)×36cm(奥行)×18cm(深さ)以上で、シンクは2 槽以上必要
・ねずみ族、昆虫等の防除:窓がある場合は網戸は必要
・手洗い設備の設置:厨房内に設置する必要がある
・厨房と客席のスペースの間仕切り:行き来するスペースにスイングドアなどを設置する
・従業員用の着替えスペース:更衣室と厨房が一緒はNG
よくある申請がNGの例
カフェ開業でよくある申請がNGとなってしまう例を紹介します。
1.飲食店を出せない地域がある:広さや営業形態によっては出せない場合があり、物件がある用途地域を確認する必要
2.シンクのサイズが1cm足りなくてNGになるケースも
3.客席に設置した冷蔵後に食材が入っていた
ちなみに保健所の検査員によって基準の厳しさには個人差があります。
カフェを開きたい人に伝えたい!カフェ開業のメリットデメリット
カフェ開業のメリット・デメリットをまとめて紹介します。
カフェ開業のメリット
カフェ開業のメリットは以下の通りです。
・自分の好きなものに囲まれた空間を作れる
・新しい人脈が広がり、いずれ人の繋がりのハブとなる
・顧客とダイレクトにコミュニケーションが取れる
自分の好きなもの、空間に集まる人々に囲まれた暮らしは最高ですよね。
また、地域において人々が集まるハブになることで新たな出会いや機会を創出する可能性も秘めています。
カフェ開業のデメリット
カフェ開業のメリットがある反面、もちろんデメリットも存在します。
カフェ開業のデメリットは以下の通りです。
・経営すべてをやらなくてはいけない大変さ
・カフェ営業以外の事務処理や役所関連の面倒さ
・自分が体調を崩すとお店を閉めることに
・売り上げが上がらない
いわゆる経営者となるわけですので、店舗経営に最初は戸惑う方も多いです。
自分のやりたいこととやらなければいけないことの狭間で苦悩するのはカフェ経営者なら誰もが通る道といえるでしょう。
カフェを開きたい人に伝えたい!カフェ開業にかかる資金
カフェ開業にかかる資金はだいたい500万円ほどです。
(参照:カフェを起業するためには500万円は必要。飲食店を作る際に必要な初期投資費用まとめ|freee)
内訳は以下の通りです。
・店舗物件の取得費用
・内装工事費用
・厨房設備並び備品関連調達資金
・開業後の運転資金
開業後の運転資金は経営では一般的に3ヶ月とよく言われています。
施工費用から運転資金まで計画的に進める必要がありそうですね。
【まとめ】カフェを開きたいと考えている方へ
いかがでしたでしょうか。
今回は、カフェを開きたいと考える方に捧げるべく、カフェ開業の基本、メリットデメリットや開業資金について解説してきました。
資格や免許以上に大きな壁はお金と言えるでしょう。
ぜひ将来に向けてカフェ開業の資金を溜めてみてはいかがでしょうか。