何だか部屋が薄暗いなあ…と思ったら、部屋のシーリングライトが突然つかくなった‥‥。
こんな経験ありませんか?
シーリングライトとは天井の配線器具「引掛シーリング」に直接取り付けられる照明器具で、リビング・寝室・子供部屋など、日本の家庭では多くの場所に使われています。LEDのシーリングライトなら長寿命のものが多いですが、長年使用していると設置場所が高温だったり湿気などの原因により電球や内部部品が劣化し、光源寿命より早くライトが光らなくなることがあります。
そうそう触ることのないシーリングライトですから、どうやってカバーを外すのかわからないという方も多いと思います。もし、LEDではないものを使っているようなら、この際、少々高くてもLEDへ交換しましょう。その場合は照明器具丸ごと交換が必要になります。
この記事では、「シーリングライトが切れたら…中身交換はできるの?自分でできる方法と注意点」をテーマに、自分で交換できるケースとできないケース、作業手順、安全上の注意点、そして交換・修理にかかる費用目安まで、詳しく解説します。
目次
- 1 シーリングライトが切れたときの原因
- 2 自分でシーリングライトの中身(ランプ)を交換できるケース
- 3 自分で交換できないケース
- 4 蛍光灯タイプ シーリングライトの中身(ランプ)を交換する手順
- 5 LEDシーリングライトの交換方法[ユニット交換可能タイプ]
- 6 シーリングライト交換時の注意点
- 7 費用目安
- 8 修理か本体交換かの判断基準
- 9 本体を交換するならLEDがおすすめ! LEDのメリットは?
- 10 LEDのデメリットは?
- 11 LEDシーリングライトの中身交換ができない理由とは?
- 12 LEDシーリングライトの中身交換不可でも購入すべき理由
- 13 LEDシーリングライトの選び方
- 14 複雑な交換もスムーズに!シーリングライトの交換方法まとめとコツ
シーリングライトが切れたときの原因

シーリングライトが光らなくなった原因を正しく把握することで、最適な対処方法を選ぶことができます。
1.電球(ランプ)の寿命
- 蛍光灯:6,000〜12,000時間程度
- LED:40,000時間程度(器具によって異なる、約10年)
寿命はあくまでも目安です。設置場所が高温多湿などにより、寿命より早くランプが切れる場合があります。照明器具は一般的に器具寿命が10年です。安全面から考えて器具寿命を超える前に新しい器具に交換した方が安全です。
2.安定器(インバーター)の故障
蛍光灯タイプでは安定器が、LEDタイプではドライバー(安全装置)が故障することがあります。これらは部品交換で治る場合もありますが、メーカー修理対応になるケースが多いです。費用によっては購入した方が安価にすむ場合もあります。
3.接触不良
天井の引掛シーリングや内部配線が緩んでいる場合、点灯しなくなる場合があります。器具を取り外して、金具や端子の状態を確認する必要があります。

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自分でシーリングライトの中身(ランプ)を交換できるケース
結論から言うと、光源部分が交換可能なタイプであれば自分で交換することが可能です。
蛍光灯タイプ
蛍光灯ランプは簡単に取り外して交換できます。型番を確認して同じ形状・ワット数のものを購入すれば、自分で交換できます。しかし今、ランプは蛍光灯ではなくLEDが一般的になっています。省エネなどを考えるとLEDランプ対応のシーリングライトを購入することをおすすめします。
一部のLEDタイプ
一体型LEDは光源交換ができませんが「LEDユニット交換可能」タイプも存在します。カバーを外してメーカー指定部品と交換が可能な器具もあります。
自分で交換できないケース
次のような場合は、自分での交換はおすすめできません。
- LED一体型で光源交換不可のモデル
- 安定器や基盤の故障
- 電源ケーブルの断線
- 保証期間内で、メーカー修理対応が可能な場合
これらは分解作業が必要で、家電や火災の危険があるため、必ずメーカーや電気工事士に依頼してください。資格がない人が行うことは禁止されていますのでご注意くださ。
蛍光灯タイプ シーリングライトの中身(ランプ)を交換する手順
ここで蛍光灯タイプシーリングライトの交換方法を紹介します。
必要な道具
- 新しい蛍光灯(器具にあった型番・サイズを確認)
- 脚立や踏み台
- 軍手
蛍光タイプのシーリングライトを交換の手順
- ブレーカーを落とす〜感電防止のため、必ず電源を切ります。
- カバーを外す〜一般的な器具はプラスチックのカバーを回すか、ツメを押して外すことで外せます。
- 古い蛍光灯を取り外す〜回すだけで外れるタイプが多いです。必ず取扱説明書を確認して行いましょう。
- 新しい蛍光灯を取り付ける〜正しい位置に固定する。
- カバーを戻して電源を入れる。
LEDシーリングライトの交換方法[ユニット交換可能タイプ]
- ブレーカーを落とす
- カバーを外す
- LEDユニットを固定しているネジを外す
- 新しいユニットを取り付ける
- カバーを戻して点灯確認
シーリングライト交換時の注意点
- 必ず型番を確認する。
- 同じメーカー指定の部品を使う
- 感電防止のためブレーカーを落とす
- 高所作業は安全第一。一人ではなく、なるべく二人で作業を行いましょう。
費用目安
- 蛍光灯交換:数百〜数千円
- LEDユニット交換:3,000〜10,000円
- 本体ごとの交換:5,000〜30,000円
修理か本体交換かの判断基準
- 10年以上使用→本体交換が推奨
- 保証期間内→無償修理の依頼
- 部品代が高額→新商品(LED)購入の方がコスパが良い
本体を交換するならLEDがおすすめ! LEDのメリットは?

■LEDのメリットその1:寿命が長いこと
LEDと言えば長寿命です。蛍光灯の約4倍、白熱電球の約40倍と言われているので電球交換の手間がかかりません。どのくらい持つかというと目安として10年です。※器具によって異なるため、ご購入の際に光源寿命を確認してください。LEDの場合、設置場所によって光源寿命より早く切れる場合がございます。
大昔の白熱電球はよく切れていました。そのため、買い置きがないとアウトで、暗い中、我慢して過ごさなければなりませんでした。
ただ、どんなものでも言えますが、LEDでも中には粗悪なものがあります。検討段階で安心できるメーカーのものかどうかを見極めて購入するようにしましょう。
■LEDのメリットその2:消費電力が少ないため節約になること
LEDと言えば「省エネ」というイメージがあります。
実際、蛍光灯と比べると約2分の1、白熱電球と比べると約6分の1しか消費電力がかからないと言われています。ですから、電気代が安く済み、とっても経済的です。
■LEDのメリットその3:環境にやさしいこと
LEDは蛍光灯のように水銀を使っていないので、環境にやさしいと言われています。
■LEDのメリットその4:紫外線・赤外線の放出が少ないこと
虫は紫外線に集まるという特徴がありますが、紫外線の放出量が少ないので虫が寄りつきにくいです。ですから、野外で使うのにも適しているのです。
紫外線に影響を受けるのは虫だけではありません。私たち人間や観葉植物、展示物にも影響を与えると言われています。色褪せや劣化を防止することができるので、美術館や博物館などでも活躍しています。
■LEDのメリットその5:コンパクトな照明が実現したこと
LEDは電球タイプのほかにモジュールタイプがあり、照明器具と一体型にできるようになりました。LEDが切れてしまったときは照明器具そのものの交換が必要となりますが、白熱灯や蛍光灯では実現できなかったコンパクトなデザインの照明が可能になりました。

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LEDのデメリットは?
■LEDのデメリットその1:高機能な機種は比較的高価になる傾向
LEDは白熱灯や蛍光灯タイプと比べて価格が高いものが多いです。最初は値段を見て、一生、LEDには替えられないなと思ったものです。ところが、今ではありがたいことに安くなり、ハードルも低くなりました。逆に蛍光灯を見つけるほうが大変かもしれません。
■LEDのデメリットその2:暗く感じることがある
部屋の中ではあまり感じることがありませんが、夜になって外に出るとLEDの外灯を見かけることがあります。遠くから見ると薄ぼんやりしていて暗いとどうしても感じてしまうと思います。
外灯の真下は明るいのですが、離れると暗く感じてしまいます。これは、LEDの構造上の問題で、光を放つ方向が決まっているからという理由のようです。
日々、改良されていくので、将来はもっといいものが使えるようになっているはずですが、シーリングライトが薄暗くなったと思ったら、交換時期に来ているということですから、ぜひ早めに交換を考えましょう。

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LEDシーリングライトの中身交換ができない理由とは?

LEDシーリングライトの中には電球を交換できるものもありますが、基本的にはLEDシーリングライトは電球だけの交換はできません。それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。
交換できないタイプ
LEDが組み込まれている一体型タイプのものは、器具内部にLEDが組み込まれているため光源だけを交換することができません。交換する場合は器具丸ごとの交換となります。
交換できるタイプ
白熱灯や蛍光灯のように簡単に電球を交換できるタイプは、電球を交換することで簡単に光色を変更することもできます。交換できるタイプのものは一般的なLED照明よりも値段が高く、見た目もすっきりしないデザインのものが多いのでここは悩みどころでしょう。また、指定された電球しか使えないのも難点です。
ですから、お使いのLEDシーリングライトの中の電球を交換しようと思ったら、一体型ならシーリングライト全部を交換する必要があります。そもそもLEDは一日平均10時間点灯したとしても約10年、照明器具の寿命が8~10年ですから、電球が切れてしまえばすでに本体も残りの寿命はあとわずかということです。10年も経てば電球以上に照明器具自体も劣化してしまっているということになります。
ただ10年で丸ごと交換しなければならないのでは、何となくお得なのかそうでないのかと微妙な感じはしますが、電気代を考えれば先述した消費電力からみてとてもお得です。
LEDシーリングライトの中身交換不可でも購入すべき理由

では、なぜLEDシーリングライトが電球の交換ができないにもかかわらず、購入すべきと言われているのでしょうか。
その理由を見ていきましょう。
購入すべき理由その1:とにかく10年と寿命が長いから
購入すべき理由その2:電気代が半分ほどになるから
購入すべき理由その3:LEDが安くなったから
購入すべき理由その1:
とにかく10年と寿命が長いから
蛍光灯は6,000~12,000時間、LEDは40,000~50,000時間と寿命が長いのが特徴です。
たとえばLEDを1日8時間使ったとしても13年はもつという計算になります。※器具自体の寿命が一般的に10年ですので、安全性を考えると10年で交換をおすすめします。※設置場所(高温な場所など)によって10年より早く切れてしまう場合があります。
ところが蛍光灯のほうは2~4年くらいしかもたないということになります。
数年ごとに蛍光灯を交換することになれば面倒ですし、時間もかかります。長い目でみればLEDのほうがその分、お得ということになります。
購入すべき理由その2:
電気代が半分ほどになるから
LEDは電気代も蛍光灯の約半分とお得なのが最大のメリットです。
LEDシーリングライトは、安価な照明であれば5,000~6,000円、高級機種なら2~3万円ほどで買えるので蛍光灯から乗り換える場合は簡単にもとが取れるというわけです。
※器具によって異なります。
購入すべき理由その3:
LEDが安くなったから
LEDはどうしても高い! というイメージがあります。
でも、それは以前の話で今では価格が下がっていますし、各メーカーはすでに蛍光灯からLEDへとシフトしてきているので、もはや蛍光灯のシーリングライトを探すほうが大変です。
安いものなら5,000円ぐらいで買えるものもあります。
ただ、3万円で購入したとしても10年も使えば年間のコストは3,000円ですから、さほど高くはないと言えるでしょう。
また、目安として10年ぐらい使えるものなのでしっかりと選ぶことが大切です。

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LEDシーリングライトの選び方

LEDシーリングライトのメリットとデメリットがわかったら、LEDシーリングライトの選び方を見ていきましょう。
LEDシーリングライトの選び方1:部屋の広さでチョイスする
まずは、設置する部屋の広さに合った明るさの器具を選ぶことが大切です。
LEDシーリングライトの明るさの単位はルーメンで、数値が大きいほど明るくなります。
畳数 | 4.5畳まで | 6畳まで | 8畳まで |
明るさ | 2700ルーメン | 3200ルーメン | 3800ルーメン |
畳数 | 10畳まで | 12畳まで | 14畳まで |
明るさ | 4400ルーメン | 5000ルーメン | 5600ルーメン |
これらを目安として照明器具を選ぶ必要があります。
LEDシーリングライトの選び方2:機能でチョイスする
メーカーによってさまざまな機能が付いています。
光の明るさを段階的に調節する「調光機能搭載」、光色を寒色から暖色まで自由に調節できる「調光機能搭載」などがあります。
また、最近では便利なセンサー機能搭載のものもあります。部屋の明るさを感知して自動で調光する機能で、例えば「おやすみタイマー」を設定すると部屋の明るさに合わせて少しずつ暗くなり、自動で消灯します。
逆に「お目覚めモード」にすると少しずつ明るくなったり、アラーム音で起こしてくれるものです。
様々な機能が付いているので、機能重視で選ぶのも手です。
LEDシーリングライトの選び方3:デザインでチョイスする
シーリングライトは丸くて乳白色といったイメージがありますが、木ワクがついたものや四角いものもあり、デザインも和室タイプや洋室タイプなどバリエーションも豊富にあります。デザイン性が高いものは、ダウンライトと併用して使用するタイプになる場合がありますので、スペック内容をよく確認の上、ご購入ください。
部屋の雰囲気に合い、便利な機能が付いたシーリングを選ぶようにすればより便利に使えるようになります。

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複雑な交換もスムーズに!シーリングライトの交換方法まとめとコツ
シーリングライトが切れたら…蛍光灯なら交換できますが、一体化したLEDを使っている場合は基本的に交換ができません。また、もし、蛍光灯を使っているなら、この際、思いきってLEDのものに替えてしまうのも手です。蛍光灯は数年で切れてしまいますが、LEDなら目安として約8〜10年と長持ちします。しかし、やはり照明器具も電化製品なので寿命は必ずきます。LEDの照明器具は少々高くても、その分、電気代も節約できるし、数年ごとに切れてしまう心配も少ないため長い目で見ればお得です。もちろん、自分で取り付ける自信がなければ業者に頼むようにしましょう。