「新築時にペンダントライトを設置したけれど、そういえば、電球を交換した記憶がないな。」と密かに思っている方はいらっしゃいませんか?昔はペンダントライトといえば、白熱電球が主流だったため、頻繁に電球を交換する必要がありました。しかし、LED電球が主流となった今、電球寿命が飛躍的に伸び、交換する手間が格段に減ったため、目にする機会も減ったのです。
また、「LED電球とは、何の略?」と思っている方もいるでしょう。今回は、あまりスポットが当たらない「LED電球」ついて、理解を深めていきましょう。
ニッケルメッキワイヤー ペンダントライト MPN057
ニッケルワイヤーのセードから溢れる光が空間を素敵にします。お好みで電球付きか無しが選べます。電球を変えるだけでも印象が違います。
LED電球とは
LED電球の意味
LEDとは、「Light Emitting Diode」の頭文字をとったもので、文字通り「光る半導体」の略称です。
1960年代に赤色と黄緑色LEDが開発され、 主に表示用として実用化されていました。その後 1993年に明るく点灯する青色LEDの開発、緑色の開発により光の3原色が揃いました。1996年には黄色の蛍光体と組み合わせて白色に光るLEDが完成したことで、照明用として開発され、その後は効率も向上し、照明器具としての用途も大幅に拡張されました。今では新たに出荷される照明器具はほぼLED照明器具となっています。
2011年3月の東日本大震災以降は、電力供給の不安定から節電意識が高まり、一段と省エネ効果が期待されるようになりました。特に、省エネ効果の優れたLED照明は、一般家庭の照明、施設照明。屋外照明などの幅広い用途で需要が急拡大しています。
日本照明工業会が2019年発表した予測では、国内で使用されている照明器具の総数のうち、2020年には50%がLED照明となり、2030年には98%がLED照明になるとされています。
カフェのような空間に! 黒いワイヤー の5灯ペンダントライトGPN006-5
見る角度によって幾何学的に見え、表情が変化する飽きのこないデザインの5灯LEDペンダントライト。 黒いワイヤーシェードと対照的に輝くソケットカバーがワンポイント。ペンダントライトの光は電球色(色温度2700K)で、暖かみのある夕暮れのような光の色合いでお部屋を落ち着いた雰囲気に。
LED照明の特長
LED照明の特長は、大きく分けて次の4点です。
- 半導体のため、寿命が長い
- 人にとって見えない紫外放射や赤外放射をほとんど含まず、商品の退色や熱のダメージを軽減することができる
- 少ない電力で明るく点灯するため、効率がよい
- 低温でも瞬時に点灯する
また、既に持っている白熱電球用の照明器具に、そのままLED電球が使えるというメリットもあります。
LED電球の種類
●口金
照明器具を取り付けるための金属部分の名称。照明器具の取り付け口に合ったサイズを選ぶ必要があります。
・E26口金(直径26mm)…ペンダントライト、シャンデリア、ブラケットなど(家庭で広く使われている口金サイズ)
・E17口金(直径17mm)…ダウンライトや間接照明など(家庭で広く使われている口金サイズ)
・E12口金(直径12mm)
・E11口金(直径11mm)
口金部分の直径を定規で測れば、サイズを確認することもできます。
●形状
・一般電球
・小型電球(クリプトン電球)
・ボール電球
・クリア電球
・シャンデリア電球
・レフ電球
・ビーム電球
・ハロゲン電球
など、たくさんの種類があります。
●光色
「色温度(単位=K(ケルビン))」という数値で表すことができます。ケルビンの数値が高いと青白い光(=昼光色)に近くなり、明るく活動的な空間に向きます。一方、数値が低くなると、光はオレンジ(=電球色)がかり、落ち着いた空間に向きます。
色温度は以下のように分けられます。
光色 | 色温度(単位:K) | 色味 | 適した場所 |
電球色 | 2600〜3250 | オレンジがかった温かい色 | リビングや寝室など、くつろいでリラックスする場所 又はリビングやダイニングなどの団らんする場所 |
温白色 | 3250〜3800 | 落ち着きのある明るい色 | リビングやダイニングなどの団らんする場所 |
白色 | 3800〜4500 | 黄色がかった白色 | リビングやダイニングなどの団らんする場所 |
昼白色 | 3250〜3800 | 活き活きとした自然な色 | キッチンやダイニング、メイクをする洗面台など |
昼光色 | 5700〜7100 | 青みがかった爽やかな色 | 勉強部屋やリビングなど、子供が勉強したり在宅ワークをする場所 |
●配光
以下の3タイプに分かれます。
・全般配光タイプ(空間の全方向に広がるタイプ)
お部屋の全体照明として、シーリング、シャンデリア、フロアスタンド、ペンダント、ブラケットにおすすめ
・準全般配光タイプ(空間の下方向に広がるタイプ)
部分照明として、ダウンライト、スポットライト、ペンダントライト、デスクスタンド、フロアスタンドにおすすめ
・集光タイプ(光が集まるタイプ)
部分照明として、ダウンライト、スポットライト、ペンダントライトにおすすめ
●明るさ
光の量を表す光束「ルーメン(単位:lm」)を使用。数値が高いほど光の量が多くなるため、明るくなります。
白熱電球は消費電力「ワット(単位:w)」を使用していたため、混乱が起きぬよう、日本照明工業会が「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」を作成して、基準を設けました。ここでは、よく使う一般電球E26口金をご紹介します。
ワット相当(W) | 40W | 60W | 100W |
ルーメン(lm)以上 | 485 lm | 810 lm | 1520 lm |
アシメントリーでおしゃれな6灯のLEDシャンデリア GCH003-6
緩やかな放物線を描いたアームの先に真球ガラスがついたシャンデリア。空間を華やかに演出します。真鍮メッキと乳白色ガラスの組み合わせにより、高級感の中に安らぎを感じさせます。
ペンダントに合うLED電球
前項目から検討すると、ペンダントに合うLED電球は、
- 口金…E26口金
- 形状…一般電球、小型電球(クリプトン電球)、クリア電球
- 光色…ダイニングなら電球色、温白色、白色、昼白色。キッチン手元灯なら昼白色。
- 配光…全体を照らしたい場合は全般配光タイプ。下に光を落としたい場合は準全般配光タイプか集光タイプ
- 明るさ…畳数によって、光束(ルーメン)の数値は異なりますので、以下の表を参考にして下さい。
LEDペンダントライトの適用畳数の表示基準
適用畳ランク | 標準定格光束 lm (目安照度100 lx) | 定格光束の範囲 lm (目安照度75 lx~150 lx) |
〜4.5畳(約7m2) | 2,430 lm | 1,980〜2,879 lm |
〜6畳(約10m2) | 2,880 lm | 2,430〜3,329 lm |
〜8畳(約13m2) | 3,420 lm | 2,970〜3,869 lm |
〜10畳(約13m2) | 3,960 lm | 3,510〜4,409 lm |
〜12畳(約20m2) | 4,500 lm | 4,050〜4,949 lm |
〜14畳(約23m2) | 5,040 lm | 4,590〜5,489 lm |
LED電球を使用したおすすめのペンダントライト
では、LED電球を使用したおすすめのペンダントライトをご紹介していきます。
ビンテージテイストペンダントライトGPN011 引掛シーリング
真鍮古美メッキカラーのアーム部分とソケット、ビンテージテイストのクリアセードが、程よいヴィンテージ感を演出。LEDクリアランプは、フィラメントがキラリと光り、ヨーロッパのカフェにあるような雰囲気ある照明を彷彿とさせるデザインです。
※ランプは1つ同梱されております。
LEDペンダント「GPN011」のシンプルな三角錐のガラスセードは重厚感があります。ガラスのエッジは面取り処理してあり、手で触れてけがをする心配がありません。
丸みを帯びた加工でエッジ部分にまで光が広がるように見えます。
LEDアクリルカバー付き 円筒ペンダントライト MPN06
ミニマルな円筒形LEDペンダントライト。細身な円筒形のボディと光を拡散するアクリルパーツの組み合わせが、シンプルかつスタイリッシュな空間をつくります。LEDモジュールを採用することにより、従来の電球型器具では表現できないφ5.5cmのスタイリッシュなシリンダー型のペンダントをデザインしました。
また、光を拡散するアクリルパーツの効果により、7.3Wの省エネルギーでもスペック以上の明るさを感じることができます。光の色は電球色で、リラックスしたいときなどにオススメの色合いでお部屋を落ち着いた雰囲気にできる光色です。また、電球色は料理の色味をよく見せてくれます。
※1灯のみでは、充分な明るさが足りない場合があるため、家族用のダイニングテーブルの大きさに合わせて2灯以上のご使用をおすすめしております。
ペンダントライトMPN06のアクリルカバーは内面フロスト部分が光を拡散するので、優しい光が全体に広がります。
一家団らんの食卓を囲むテーブルの上に設置することで、落ち着いた雰囲気を演出し、家族との会話も弾みます。こちらの商品は、LED電球を交換するタイプではなく、LED一体型のペンダントライトになります。LEDが広く知られるようになり、LED一体型の商品もたくさん見かけるようになりました。一般的な照明器具の寿命は10年ほどであるため、LED電球の寿命とほぼ差がないこともあり、電球交換をしない一体型の照明器具もおすすめです。
LEDアクリルカバー付き 円筒ペンダントライト MPN06
ミニマルな円筒形でオプティカルパーツがワンポイント。細身な円筒形のボディと光を拡散するアクリルパーツの組み合わせが、シンプルかつスタイリッシュな空間をつくります。
まとめ
LED電球の理解は深まりましたか?専門的な知識も出てきましたが、知っているか知らないかで、暮らし方に大きな差が出てきます。ペンダントライトを選ぶ際には、デザインだけでなく、LED電球にも目を向けて検討してみて下さい。