カフェを開くには何から始めればよいのかわからない場合が多いです。ここでは、できるだけトラブルなくカフェが開店できるための情報を紹介するので参考にしてください。
カフェを開くには物件探しをしよう
カフェを開くにはまず物件を購入しなければなりません。カフェを経営するための場所がなければ何も始めることができません。物件の条件によって経営方針や収入に大きく影響してしまうこともあるので慎重に選ぶようにしましょう。次に、カフェを開くための物件探しのコツを紹介します。
人の行き来が多い場所がおすすめ
カフェは飲食業となり、多くの人に利用してもらうことで収入を得ることができます。そのため、カフェを開いても人が来なければ赤字が続いてしまい、最悪すぐに閉店してしまうことも充分考えられます。そのため、人通りが多いほうが人目にも触れやすく、カフェを利用しやすいなどの利点が多くあります。
人通りが多い物件があるのであれば迷うことなくカフェを開く物件の候補に入れるようにしましょう。ただし、注意しなければならないポイントもあり、いくら人通りが多くてもカフェを利用するような人が少なそうな場所ではあまり集客力が期待できません。また、人通りが多い物件はそれだけ欲しいと考える人が多いため、すぐに買い手が決まったり、販売価格が高いなどのデメリットもあります。
会社などの近くもおすすめ
会社などに近い物件もおすすめでランチの時間帯などに多くの集客力を得ることが期待できます。会社の規模や数が多ければそれだけランチの時間帯に食事をするために外食することも少なくありません。会社でも営業などの人が多くいる会社ほど人が出る機会が多いので、カフェを利用する機会も多くなります。
逆に工場や小規模の会社の近くではあまり集客力を期待することができない場合も多いです。大企業の近くの物件は中々売りに出されていない場合も多く、売りに出されていても価格が高いなどのデメリットもありますが、その分集客力が期待できるメリットもあります。
閑散とした立地も意外とおすすめ
上記では人通りが多い物件や会社などが近くに多くある物件がおすすめと紹介しましたが、閑散とした物件でカフェを開く際にもおすすめとなる可能性があります。人目にふれないことや集客力が期待できないなどの欠点が目立ちやすいですが、落ち着いた雰囲気のカフェを目指しているのであれば、むしろ閑散とした物件の方がおすすめできます。
もちろん、都会のど真ん中に落ち着いた雰囲気のカフェが開いていれば都会とは違う雰囲気を楽しめるため、人気が出やすいですが、周りが静かな環境であればより落ち着いたカフェに仕上げることが可能になります。そのため、落ち着いたカフェを開くのであれば閑散とした物件も充分アリです。
立地が悪くても工夫次第でカバーできる
立地が悪ければカフェを開くことに向いていないと考えてしまいやすいですが、工夫をすれば充分物件の不利をカバーすることができます。確かに立地が悪い物件であれば集客力を期待することが難しく、日当たりや土地の広さ、形などから思うようなカフェを開くことができない場合もあります。
しかし、実際理想としている物件でカフェを開くことは難しく、なかには立地が悪い場所で開店しなければならないことも少なくありません。物件の不利をカバーするためには、カフェの見た目や内装のデザイン、メニューの独創性、味などを工夫すれば充分話題にすることができ、集客力を高めることもできます。現在ではSNSなどで情報が拡散されるので、一度話題になれば立地が悪い物件でも多くの人が訪れるようになります。
カフェを開くためにはお金が必要
カフェを開くにはお金が必要になります。上記で紹介した物件を購入するためにもお金は必要不可欠な物です。そのため、カフェを開くにはまずお金を用意したり、事前に貯めておくなどしましょう。カフェを開く際に最大の問題にもなりやすいお金ですが、どのようなところでお金が必要になるのかを知り、おおよその金額を把握することでどの程度のお金があればカフェを開くことができるのかがわかります。
物件費
物件費はカフェを開くには必要不可欠なお金であり、最も大きな金額にもなりやすいです。土地の値段はそれぞれ違い、都会であればあるほど高く、田舎であれば安い傾向があります。一からカフェを開く場合は土地だけではなく、建物も建てる必要がありますが、一般的にはローンを組んで支払うことが多いです。
内装費
カフェは飲食業の中でも店内の雰囲気を大切にする場合が多く、内装費にお金が多く必要になります。一から建物を建てるのであればその際に内装を好みのデザインに仕上げることができますが、建物がすでにある場合は内装を新しくしなおさなければなりません。おしゃれな内装に仕上げたり、照明などに力を入れれば雰囲気作りがしやすくなります。
そのため、落ち着いた空間でコーヒーや軽食を楽しんで欲しいのであれば明るすぎない照明にしましょう。そのほかにはインテリアや壁などのデザインやカラーも重要な雰囲気づくりの要因になります。カフェ経営者の力量が求められる部分でもあります。
食器などの費用
カフェを開くには食器などにも力を入れて揃えるようにしましょう。食器のほかにテーブルや机なども必要となるので、そこそこのお金が必要となります。高級な食器類に揃えようと思うとどうしてもお金がかかってしまいやすいです。最近ではカフェなどで提供されるメニューを撮影してネットにアップされることも多いので、メニューの見た目はもちろんですが、食器もおしゃれにしていればより注目される画像となります。
人件費
カフェを開く時には必要ではありませんが、営業をしていくことで人件費が必要となります。個人が開くカフェは小規模である場合が多いので、そこまでの人手がいらない場合もありますが、人件費をゼロにしたいのであれば一人ですべてをまかなわなけれなならないため、実質きついです。最低でも2～3人程度の人を雇う必要があり、その人たちの給料を当然支払わなければなりません。
給与は基本的に経営者が決めることができますが、極端に給与が少ないと人は集まりません。
カフェを開くには資格はいるのか？
カフェを開くには資格が必要になるのか気になる人もいるのではないでしょうか。次に、カフェを開く際に必要な資格の有無などを紹介します。
基本必要ない
基本的にカフェを開くには資格は必要ありません。そのため、ある程度の調理する知識やお金さえあれば開くことはできます。しかし、あまりにも知識や技術がなければお客を満足させることができません。資格は必要なく開店することができますが、資格やスキルがあっても損はないため、開く前に身に付けておきましょう。
食品衛生責任者
食品衛生責任者とは飲食業を営業するために必要な資格であり、カフェを開く際にも必要です。しかし、必ずしもカフェを開いている経営者が所持しておく必要はなく、その店で働いている人が所持していれば問題ありません。ただし、ほとんどの経営者は所持している場合が多いので、講習を受けて取得しておくことが無難です。ちなみに食品衛生責任者の資格は毎年更新する必要があり、更新しなければ営業の許可がおりません。
また、医師や栄養管理士、歯科医師、薬剤師などの資格がある人は同時に食品衛生責任者の資格を所持していることになります。
防火管理者
防火管理者とは、火災が起きた際に消火作業をしたり、火災を予防するための計画などをする国家資格です。防火責任者の資格は30人以上働いている店舗に必要とされている資格です。カフェで従業員を30人も受け入れることはほぼなく、あっても大規模なカフェになっています。カフェを開く際すぐにその程度の従業員を雇い入れることはまずないので、すぐにすぐ必要となる資格ではありません。
カフェを開くにはさまざまな準備をする必要がある
カフェを開くにはさまざまな準備をする必要があり、お金や資格などの知識は必要不可欠です。また、提供するメニューの作成や店内の雰囲気作りなどやることは山ほどあります。そのため、カフェを開くには多くの時間をかけて下準備をしっかりしておきましょう。
