ユニットバスの照明はどう選ぶ? 電球交換やお手入れの際の注意点も解説!

ユニットバスというと画一的な印象を受けますが、近年ではユニットバス用の照明にもさまざまな種類やデザインが選べるようになりました。

ここでは、ユニットバスの照明にはどのような種類があるのかとそれぞれの特徴、ユニットバス照明の電球選びやお手入れ方法など、ユニットバスの照明について知っておきたいあれこれをご紹介します。



ユニットバスの照明器具にはどんな種類がある?

ユニットバスの照明はどう選ぶ? 電球交換やお手入れの際の注意点も解説!

「ユニットバス」と聞くと、ホテルや賃貸マンションなどで見かけることの多い「風呂、トイレ、洗面台がセットになったタイプのバスルーム」を思い浮かべる方も多いかもしれません。これは「3点ユニットバス」と呼ばれるユニットバスの一種ですが、ユニットバスはこのタイプだけではありません。洗面台やトイレが付いていないユニットバスもあるのです。

ユニットバスとは、床や壁、天井、浴槽といった浴室内のパーツをあらかじめ工場で成型しておいて、それらを現場で組み立てるタイプの浴室のことを言います。現場で一から作っていく「在来工法」の浴室と区別して名付けられたもので、「システムバス」とも呼ばれます。

ユニットバスはその性質上、照明器具だけをまったく別のタイプの照明に後から取り換えることが難しいです。このため、どのようなタイプの照明をつけるのか、プランニングの段階でしっかりと検討して選ぶことをおすすめします。



ユニットバス照明の種類

ユニットバス

ユニットバスに設置する照明は、主に以下のような種類に分けることができます。

壁付け照明(ブラケットライト)

壁に設置するタイプの照明(ブラケットライト)は、ユニットバスに多く用いられる照明です。壁面に設置するため、電球交換などがしやすい反面、カバー上面にホコリがたまりやすいという特徴があります。

天井面に設置される照明より視界に入りやすく、カバーのデザインにもキューブ型や丸型などバリエーションが豊富です。設置する位置やデザインによっては、浴室のインテリアとしてアクセントにもなるでしょう。

天井設置型照明(シーリングライト)

天井に設置するタイプの照明(シーリングライト)もユニットバスでよく利用される照明です。天井に設置するため照明自体が視界に入りづらく、浴室がすっきりとした空間になります。また、ブラケットタイプに比べてホコリなどもたまりにくいため、お手入れも楽です。

一方、電球交換などのメンテナンスは、ブラケットタイプより高い位置にある分やや難しくなるのが特徴です。 シーリングライトは浴室の隅までしっかりと明るく照らせるため、浴室の清潔感を大切にしたい方におすすめです。

天井埋め込み型照明

ユニットバスならではともいえるのが、天井埋め込み型の照明です。天井埋め込み型の照明というと照明の真下を照らす「ダウンライト」をイメージする方が多いと思いますが、ユニットバス照明の場合はいわゆるダウンライトだけでなく、ライン状に埋め込まれた照明や、パネル状に埋め込まれた照明など、いろいろな形状のものが登場しています。

埋め込みタイプの場合、シーリングライトよりさらにすっきりとフラットな印象になるため、より洗練されたモダンな印象を演出しやすいです。

ただし天井に埋め込まれているため、電球が切れた際などには自分で交換できず修理対応が必要になるものもあります。自分で交換できる場合でも、交換の難易度は高めのものが多いです。



ユニットバスの照明が切れた! 交換する際の注意点は?

ユニットバスの照明には、近年はLED電球が用いられることが増えましたが、以前は白熱電球や電球型蛍光灯なども用いられていました。白熱電球の寿命は1,000~2,000時間と短く、蛍光灯はそれに比べると1万時間以上と長いですが徐々に暗くなってくるという特徴があります。

ユニットバス照明に白熱電球や蛍光灯を使用していた場合、数か月から数年ほどで電球が切れてしまったり、暗くなって交換が必要になったりすることも多いでしょう。

ユニットバス照明の電球を交換する場合、どのような点に注意する必要があるのかを確認していきましょう。



対応ワット数を確認する

ユニットバスの照明器具は、水や湿気が入らないように、完全に密閉される作りになっています。このため内部の温度が高くなりやすく、対応ワット数より大きなワット数の電球を使うと、カバーが変色したり溶けたりする可能性があります。故障や火災の原因にもなりかねないので、あらかじめ対応ワット数を確認しておいて、対応する電球を購入するのが大切です。

対応ワット数は、カバーに記載されていることが多いです。取扱説明書でも確認できます。わからない場合は、最初についていた電球と同じものにすれば間違いないでしょう。

口金のタイプやサイズを確認する

対応するワット数の電球を購入しても、口金のタイプやサイズが合わなければ使用することができません。交換する電球を購入する前に、ユニットバスの照明器具の口金のタイプやサイズについても確認しておきましょう。

ユニットバスの照明には、ソケットの直径が約26ミリの「E26口金(一般照明用)」または、ソケット直径約17ミリの「E17口金(小型一般照明用)」の電球タイプが使われていることが多いです。電球のパッケージには口金についても記載されているので、照明器具側で対応する口金を確認しておけば、購入時に迷わず選ぶことができますよ。

密閉型対応の電球かを確認する

ユニットバスの照明は、電球が濡れないよう外部から密閉された「密閉型照明器具」と呼ばれるものです。電球には、密閉型照明器具に対応しているものと非対応のものがあるので、対応している電球を選びましょう。

密閉型対応電球は、素材などを工夫することで熱を逃がすことができるように作られています。一方、密閉型非対応の電球は放熱できないため、密閉型照明器具に使用すると故障やカバーの変色、変形などの原因になってしまうのです。

電球のパッケージには、密閉型照明器具に対応しているか非対応かが記載されています。ユニットバス照明の交換用電球を選ぶときは、必ず「密閉型器具対応」と記載された電球を選びましょう。

防湿型対応の電球かを確認する

ユニットバスで使用される照明器具は、密閉型かつ「防湿・防雨型」の照明器具です。電球選びの際には、密閉型照明器具対応であることと合わせて、防湿・防雨型照明器具に対応した電球であるかについてもチェックして選びましょう。



明るさや配光タイプを確認する

ここまででチェックポイントとして挙げてきた、ワット数や口金の形状・サイズ、密閉型や防湿型器具への対応状況がクリアされていれば、電球の色や明るさ、配光タイプなどはお好みに合わせて選んで問題ありません。

前述しましたが、これまでは白熱電球や電球型蛍光灯が使われていましたが、今ではLED電球が主流になっており、LED電球は光の色や配光タイプのバリエーションが豊富に揃っています。ユニットバスで使用する場合、暖かみのある色の電球色や全体を照らす全般配光型や広角配光型の電球を選ぶ方が多いですが、これに限らず雰囲気や照明の設置方法などに応じて選ぶと良いでしょう。

ユニットバスの照明カバーが変色した! 理由と対処法は?

ユニットバスの掃除や電球交換をしようとして、プラスチック製カバーの一部が茶色っぽく変色したり、焦げたりしているのに気づくことがあります。これは、ある程度年数の経った古いユニットバスの壁付けタイプの照明器具などで起きやすい現象です。

照明カバーが変色したり焦げたりする原因や予防法、焦げてしまったときの対処法などをご説明します。



ユニットバスの照明カバーが焦げる原因

ユニットバスの照明カバーが変色したり焦げたりするのは、内部に熱がこもってしまうためです。

ユニットバスの照明は、電球が濡れないよう密閉された構造になっています。このため、器具に対応していない電球を使用すると内部に熱がこもり、特に高熱になる電球付近のカバーが変色したり溶けて変形したりするのです。ひどい場合には、溶けて穴が開いてしまうケースなども見られます。

照明カバーを焦がしてしまう電球の例として、以下のようなものが考えられます。

・対応ワット数を超えたワット数の電球
・レフ電球などカバー付き照明に対応していない電球
・密閉型照明器具に対応していない電球

照明カバーの変色や変形を防ぐには、電球交換の際に上記のような電球を避け、器具に対応した正しい電球を選ぶことが大切です。

ユニットバスの照明カバーが焦げたときの対処法

ユニットバスの照明カバーが焦げているのを確認した場合、まずは原因となっている電球の使用を中止して、照明器具に対応したものに取り換えるようにしましょう。多少の変色程度であれば、正しい電球に取り換えることで使用し続けることができます。

現在でも製造されているタイプのカバーであれば、カバーのみ取り寄せて交換することも可能ですが、カバーの焦げなどの問題はある程度古いタイプの照明器具で起こることが多く、現在では同型の製品が製造されていないケースも少なくありません。

このような場合、照明器具自体を交換する必要があります。照明器具の交換は電気工事になりますので、専門業者に依頼してください。賃貸物件の場合、まずは管理会社を通じて大家さんに相談しましょう。



ユニットバスの照明カバーをお手入れする方法

浴槽や洗い場の掃除は小まめにおこなっていても、照明の掃除はあまりしていないという方も多いのではないでしょうか。

壁付けタイプの照明などの場合、上部にホコリがたまりやすいです。天井付けタイプであっても、大掃除などのタイミングでカバーをはずして汚れをきれいにしたいですね。

ユニットバス照明のカバーを掃除する際は、照明のスイッチを切ってから行いましょう。手が届くのであれば、カバーを設置したまま、かたく絞った雑巾で水拭きしても大丈夫です。汚れが落ちにくい場合は中性洗剤を水で薄めたもので拭き掃除しましょう。

カバーをはずして水洗いする場合は、洗ったあと完全に乾いてから設置してください。

まとめ

ユニットバスの照明にはどのような種類があるのかとそれぞれの特徴、ユニットバス照明の電球選びの注意点やカバーのお手入れ方法など、ユニットバス照明にまつわるあれこれをお伝えしました。

浴室は家族みんなが毎日使う場所です。清潔さやリラックス感を大切にするとともに、照明選びやお手入れにも気を配りたいですね。この記事でご紹介した内容も、ぜひ参考にしてみてください。

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