古民家カフェを開業しよう!お店作りのポイントと注意点

ここ10年~20年の間に、古民家を改装したおしゃれな古民家カフェがとても増えてきました。
すてきな古民家カフェが開業するとテレビやSNSなどでも話題になり、「行ってみたいな!」という気持ちになる方も多いはず。
でも古民家カフェってどうしてそんなに人気があるのでしょうか。
今回はこれからカフェの開業を考えている方や古民家カフェが好きな方に知っていただきたいお店作りのポイントについてお話ししていきたいと思います。

そもそも古民家カフェとは?開業が増えているワケ

古い家を改装した古民家カフェ。
古民家カフェといってもお店によって年代がずいぶん違っているように感じたことはありませんか。
古民家カフェの開業についての話をする前に、まずは古民家カフェの定義と開業が増えているワケについて、古民家カフェの基本の話から入っていきましょう。

古民家の定義は実は曖昧!?

古民家という言葉を辞書で引いてみると、
・古い時代に建てられた家屋
・建築から50年以上経過している民家
などという意味が書かれています。

つまり古民家カフェとして開業しているお店の建物の年代がバラバラなのは、古民家の厳密な定義がないからです。
一般的には昭和初期や大正時代に建てられた古い日本家屋などを使って開業したカフェを古民家カフェと呼んでいるようです。

古民家カフェの魅力と開業が増えた理由

古民家カフェにはお店それぞれの独特な雰囲気があります。
古民家カフェを開業したオーナーさんの中には「この建物の雰囲気が気に入ったからここでカフェを開業したい」という方も多いです。
・古民家としての建物の魅力
・日本建築ならではの独特の居心地の良さ
・建物の取得費用が比較的安い
など古民家でカフェを開くことには多くのメリットがあります。

古民家にはその建物にしかない特別な価値があります。
古いものを大切にしたいという日本人ならではの感覚も古民家カフェの開業が増えている理由のひとつかもしれません。

古民家カフェを開業するならここに気をつけよう!

古民家カフェの開業は「古ければどんな建物でもOK!」ということではありません。
「うちの実家を改装していずれは古民家カフェを開業したいな」と思っている方もいらっしゃるはず。
しかし、実家を改装して古民家カフェの開業を考えていた方が思わぬ壁にぶつかって断念したというケースもあるようです。
では、古民家カフェを開業するためにはどんなところに気を付けて建物を選べば良いのでしょうか。
ここからは古民家カフェ用の建物選びのポイントについてお話ししていきます。

古民家カフェを開業する建物は外観だけで選んでは×

建物の外観は開業する古民家カフェの大きなアピールポイントのひとつです。
しかし、「外観が気に入ったから」「雰囲気が気に入ったから」という理由だけで簡単に選んではいけません。
古民家=古い建物ですので、現代の建築基準法や耐震基準に適していないケースが多いです。
この場合、建物の購入費用が安かったとしても、古民家カフェとして開業する前に改修費用がものすごく高くなってしまうことも出てきます。

実際にカフェとして開業するには
・どの程度の改装費用が必要なのか
・開業後のメンテナンス費用はどのくらいかかるのか
最後までしっかり計算した上で建物を選びましょう。

古民家はカフェとして開業前に害虫処理が必須

新築で家を建てる場合も白アリ対策や害虫対策などをしてもらいますが、どうしても年数が経つにつれて効力は弱まってしまいます。
しばらく人が住んでいなかったり、建ててから何十年も経過している建物だと見えない部分に害虫が潜んでいることはよくある話です。
カフェは飲食店ですので、一般の商店よりも害虫問題には敏感でなければいけません。
建物本体の改装と同様に害虫対策についても購入前に一度しっかりと相談をしておいた方が良いでしょう。

古民家をカフェとして開業できないこともある

皆さんが普通に生活をしている建物や土地が実は文化財として登録されているケースがあります。
・文化財保護法によって「文化財建造物」として登録されている建物
・埋蔵文化財包蔵地に指定されている土地
これらの場合、古民家カフェとして開業するためには建物の建築・増改築に制限がかかることが出てきたり、カフェを開業できないこともでてきます。
実家などの場合は「相続の時に初めて知った」ということもあるようなので、事前にご家族の方に聞いてみるのもよいですね。

古民家カフェを開業するなら中身にもこだわりを!

喫茶をオープンするには

古民家カフェは古民家そのものの雰囲気が素敵なのはもちろんですが、建物の周りや店内の雰囲気作りも大切です。
カフェを開業してもお店全体の雰囲気がいびつになってしまっては、せっかくの素敵な古民家の価値を下げてしまうことにもなりかねません。
古民家カフェを開業するためにはお店の建物だけでなく、中身も大事!ということで、ここからはカフェの店内で注目したいポイントについてみていきましょう。

①古民家カフェは家具やインテリアも大事

古民家カフェにはくつろぎの時間を求めてやってくるお客様も多いですね。
古民家カフェ=落ち着いた雰囲気という印象がありますので、
・古民家カフェを開業したその土地ならではの民芸品・工芸品を家具の一部として使う
・アンティーク家具で統一する
・座敷に座布団を敷いて和室の魅力を演出する
など店内の家具やインテリアも建物の雰囲気に合わせた落ち着いた印象のものを揃えると統一感があって良いですね。

②古民家カフェを開業する前に和食器を揃えてみる

食器も家具やインテリアと同様にお店の雰囲気を作る大事なアイテムのひとつです。
古民家という独特の雰囲気の中で味わう食べ物はお皿やカップも含めて盛り付けを考えると、更にお店の統一感が増してきます。
家具やインテリアと同様に地元の民芸品を揃えてみたり、骨董市でアンティーク食器を揃えてみるなどお店のコンセプトに合わせた食器選びをすると良いですね。
真っ白な食器もステキですが、お店の雰囲気造りという点からみると落ち着いた色の温かみのある和食器を選ぶ方がお客様にも好まれやすいですよ。

③古民家カフェを開業するならユニフォームにもこだわりを

お店の雰囲気は建物やインテリアも大切ですが、働いている人によっても作られます。
和にこだわった古民家カフェを開業するなら作務衣や浴衣で接客するのも良いですね。
普通のエプロンタイプにする場合は藍染や草木染の日本古来の染め物を使ったものを選ぶのもステキです。
シンプルなものが好みの方はリネン素材のアースカラーのエプロンもおすすめ。
すっきりと動きやすく、かつお店に合った雰囲気のユニフォームを選ぶことでお店にしっくりとなじみやすくなりますよ。

④古民家カフェは開業後のメンテナンスも大事

古民家カフェは古い建物を利用するからこそのメリットもあります。
しかし、どうしても現代的な家と比べると建物自体が古いため、開業後のメンテナンスにも気を配る必要が出てきます。
開業前に大掛かりな改装工事を行っていても、後から雨漏りや床板の弱い部分が出てくるということも。
定期的に点検を行うことでトラブルを防ぐことが出来ますので、カフェの開業時に工事を行ってもらった業者に相談してみることをおすすめします。

⑤古民家カフェの開業は季節へのこだわりも必要

古民家カフェでは提供するお料理や器にも季節の移り変わりをうまく表現していく必要があります。
行事食をアレンジしたものや季節の旬の野菜やお魚を使った料理を出すことで、季節感を上手に出していきましょう。
お客様は旬のものや限定メニューというものに興味を持たれる方が多いです。
絶対にはずれのない定番のメニューと季節限定のメニュー。
両方を用意するのは大変ですが、お客様を飽きさせない努力を続けることも長くカフェを開業し続けるためには大切なことですね。

最後に

すてきな古民家カフェを開業するためには皆さんいろいろな努力をしていらっしゃいます。
建物がどんなに素敵でもそれを生かしきれなければお客様がたくさん来てくださるカフェを作ることはできません。
自分だけの特別な古民家カフェ。
たくさんのお客様の笑顔であふれる古民家カフェの開業を応援します。

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