キッチンライトの機能と種類

キッチンの照明はベースライトとキッチンライト(手元灯)に分けられます。
ベースライトとはキッチンの空間の中央の天井に付いていることが多くキッチン全体を明るく照らす役割があります。
キッチンライト(手元灯)とはキッチンのワークトップ上についており、料理するときなどの手元を明るく照らす役割があります。従来はキッチンの上部に付いている蛍光灯のことを指しました。現在では蛍光灯の他にダウンライト・ペンダントライト・スポットライトなどキッチンのワークトップ上を照らす照明のことをキッチンライトと呼びます。オシャレな照明器具を選ぶとキッチンのインテリアの鍵ともなります。
今回はキッチンライトの機能やキッチンライトの種類・選び方についてまとめました。

ベースライト・キッチンライト(手元灯)の主な取り付け場所

キッチンにぴったりな照明選び

ベースライト・キッチンライトはキッチンを明るく照らしてくれる照明器具ですが、明るさが足りないと作業がしにくくなったり、逆に明るすぎても目がチカチカしたり、照明器具の予算が増えてしまいます。取り付けの失敗が無いように、いろいろな作業シーンをイメージしながら取り付ける場所を決めましょう。

ベースライト

ベースライトはキッチン全体を明るく照らす役割があります。キッチンの広さや取り付ける照明器具の明るさに合わせて1~数個取り付けます。キッチンの明るさの目安は「畳数×400lm」が良いと言われており、3畳のキッチンなら照明器具の明るさが1200lmになるように調整します。
照明器具はリビング・ダイニングから見たときのバランスを考えながら配置します。3個以上取り付ける場合は等間隔に配置するほうが見た目の収まりが良いです。
キッチンには吊戸棚や冷蔵庫などの扉が高い場所にある場合が多く、照明器具との緩衝に注意しましょう。また、開けた扉が光を遮ってしまい光が届かない場所が出てくる可能性があるので、光の死角ができないように配置します。

手元灯

キッチンライト(手元灯)はキッチンでの作業のしやすさに関わってくるので手元をしっかり照らしてくれることが重要です。対面式のキッチンの場合は、キッチンライトがキッチンをオシャレに見せてくれる重要な鍵にもなります。

①ダウンライト(対面式キッチン)

リビングやダイニングから続きの対面式キッチンの場合、ダウンライトを手元灯として付けるとスッキリと洗練された印象になり、部屋全体の一体感が出ます。また、ダウンライトはほこりなどのお掃除がほぼいらない為、お手入れが楽です。
ダウンライトには光をピンポイントに集中して照らしてくれる集光タイプがあるので、キッチンライトの部分には集光タイプを選ぶと明るく作業ができます。

②ペンダントライト(対面式キッチン)

近年の対面式キッチンではペンダントライトを選ぶ方が多いです。ペンダントライトを選ぶ場合はキッチンカウンター上に2,3個を並べて取り付けます。シンプルなものからゴージャスなものまでたくさんの種類がありますので、インテリアに合わせて好きな照明を選ぶことができます。
ペンダントライトの長さを各々かえてオシャレを楽しむこともできます。ただ、ワークトップ上で作業をするのでワークトップ上60~80cm程あけたところに取り付けるとぶつけにくく作業がしやすいです。
通常はペンダントライトの電球を交換すれば色味や明るさの変更はできますが、ステンドグラスのような色が変わる照明器具を選ぶと作業がしにくくなります。

③スポットライト(対面式キッチン)

スポットライトを選んだ場合は光の向きを後から変えることができます。また、見た目がおしゃれなものがたくさんあります。
スポットライトには取り付け方法が大きく3種類あります。
・単体のスポットライトを何個か付ける方法
・3、4灯が1つのシーリングライトになっているタイプ
・天井にダクトレールと呼ばれるバーを取り付け複数のスポットライトを設置する
上記のどちらを選んでも光の向きを変えることができます。ダクトレールを選んだ場合は照明の位置も変えることができるので自由度は一番高いです。

④流し元灯

流し元灯とはシンクなどのワークトップの上に吊戸棚があり、その吊戸棚の下に付いている照明のことを指します。LEDタイプのものを選ぶと蛍光灯の場合と比べて器具の厚さが薄いことが多く、邪魔にならずに作業ができます。

⑤コンロ

コンロを照らす照明はレンジフードに備え付いています。火を使う場合にはレンジフードの照明を照らして作業します。

キッチンライトを選ぶときに気を付けること

キッチンライト(手元灯)を選ぶときに気を付けることをまとめました。照明選びを失敗してしまうと料理をするやる気が出なくなってしまうかもしれません。理想にぴったりの照明になるよう、以下のことに気を付けましょう。

明るさ・色味

キッチンライト(手元灯)はキッチンでの作業を明るく照らす役割があります。特に、食材の痛みや汚れや虫の有無を確認したり、食器を洗う時には汚れが残っていないかの確認をしたり、油ハネなどによるワークトップ上の汚れが無いか確認したりする必要があります。
明るさが足りないと細かい作業が見えなくなってしまう為、明るさをしっかりと確保しましょう。
次に灯りの色味ですが、オレンジ色に近い電球色から順に温白色、白色、昼白色、1番白に近い昼光色まで主に5種類あります。電球色に近い方がリラックスできる色と言われており、昼光色に近いほど集中して作業がしやすい色と言われています。
電球色の方がオシャレな雰囲気は出ますが、食材の色や細かい汚れが見えにくくなってしまいます。また同じ電球色でもメーカーや照明器具によって色味は違いますので、作業のしやすさを意識しながら理想の色を選びましょう。

インテリアとの調和

対面式キッチンの場合、お客様が来たときにもキッチンが見えるので、リビング側から見たインテリアとキッチンライトが合っていないとごちゃごちゃした印象に見えてしまいます。照明器具の大きさやペンダントライトの場合は取り付け高さのバランスも考えながらキッチンライトを選びましょう。SNSなどで理想のキッチンを探してイメージすると良いです。

機能性

キッチンライトには便利な機能があります。
・調光調色 明るさや色味を変更することができます。どうしても色味や明るさを決められない方や、シーンによって使い分けをしたい方に良いです。
・スマートライト アマゾンエコーやグーグルホームに対応した照明器具のことで、手が汚れてスイッチが触れない時にも明るさを変えたりON/OFFしたりと音声での変更ができる機能です。
・タッチレススイッチ 流し元灯についている機能で、手が汚れていてもタッチレスセンサーで灯りのON/OFFをしてくれる機能です。

キッチンライトには蛍光灯とLEDどちらのライトを選べばいいの?

キッチンライトは今はLEDライトが主流になっています。LEDにしようか迷っている方はLEDにする方がメリットが多いです。
その理由は主に3つあります。
①蛍光灯よりLEDの方が寿命が長い
蛍光灯ランプの寿命は約6000~12000時間で3~4年です。一方LEDライトの寿命は約40000時間で比べると3~6倍の差があります。LEDなら約10年間は交換する必要が無いです。
②電気代が安くなる
蛍光灯に比べるとLEDは同じ明るさでも消費電力が低いため、電気代が1/3~半分くらいに安くなります。
③虫が集まりにくい
通常虫は光の方に寄ってくる習性があります。それは明るさに寄ってくるのでは無く紫外線に集まっているのです。しかしLEDは紫外線を含まない為、虫が集まりにくいです。

まとめ

キッチンライトは明るさやインテリアや機能に合わせて選ぶことが重要です。取り付けた後に「思ったものと違った」と思わない為にも、明るさやインテリアと合うか事前にしっかりとイメージしましょう。オシャレな理想のキッチンでお料理を楽しみたいですね。

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